寿司ブログ

人生概ね悪くないけどたまに絶望的な気分になる

「ジェントルメン」(英・2019)

 久しぶりに映画館に行きました。洋画は上映延期が多くて足が遠のいていて前回のシンエヴァから2か月ぶり。

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「ジェントルメン」(英・2019)

STORY(公式サイトより)

ロンドンに緊急事態発生。長年にわたる大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキーが、ビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。その利権総額なんと500億円。目の色変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。一筋縄ではいかないジェントルメン=一流のワルたちによるダーティでスリリングな駆け引きが始まった―! 

 同じ監督の「コードネームU.N.C.L.E.」が大好きだったので楽しみにしてました!あらすじを読んだときは500億円の大麻利権をめぐっていろんな登場人物が入り乱れる映画を想像していたんですが、意外にも会話劇中心でしたね。でもすごく面白かった。大麻王ミッキーの右腕レイとミッキーの身辺を嗅ぎまわっている私立探偵フレッチャーの二人の間で交わされる皮肉っぽい悪趣味すれすれのジョークのやり取りはずっと見ていても飽きないし、人を食ったようなフレッチャーがレイが切れるかもしれないぎりぎりのラインを探っているようで、レイの方もそれをわかっていてタイミングを見計らっている感じがよかったです。あとコリン・ファレル演じるジムのコーチもよかったですね。出番少な目(レイやフレッチャーに比べて)ですが印象に残るシーンが多くて監督のお気に入りキャラなのかな。

以下、ネタバレを含みます。

 結局フレッチャーはミッキーとレイを監視しているつもりが、実はミッキーはすべて知っていて泳がされていたというお話でした。こういう実はすべて把握していたんだよ!という展開は説得力がいりますよね…ちょっと足りなかったかなという印象です。さくさく進んでいくので気になりませんが。

と思ったらもう1段あって混乱に乗じて逃げたフレッチャーは“脚本”を売りにMIRAMAXへ…。なんじゃそりゃと思いましたが、こういうメタな展開は大好きです。背景にちらちらどころじゃなく映るUNCLEのポスターとか…笑うわ…。

いろいろ突っ込みどころの多い映画ですが、イギリス映画で中国人マフィアがヘロイン売ってるとか、おそらくUpper-Middleに入るビッグデイブのオチがひどいとか全方位に喧嘩売ってますからね。Twitterで検索するとサジェストに「差別」って出てくるんですよね。たぶんコーチとジムの練習生のやりとりを指しているんだと思いますが、ああいう文化圏の人は確実にいるということなんだと思うので気になりませんでした。